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ランの不安

・ランの妊娠が判明した喜びも束の間、レオンハートは戦いへ。

・毎日ランはレオンの無事を祈りつつ満足にも眠れないまま心細い毎日を送る。

・レオンハートからもらった手鏡を思い出すたびに覗き込む。
 私は、やつれてはいない?

・おとぎ話でも、こんなに幸せな娘はそうそういない。
 こんなに幸せなのに不満に思ったら、それだけでもきっと罰が当たる。
 あの頃に比べればうその様に幸せ。

・あの人が死ぬはずはない。
 必ず、無事で戻ってくる。
 だけど、万が一ということがあったら?
 私とおなかの子供はどうすれば?
 頼れる人なんていない。

・どうして戦うことになったのだろう。
 アハブ大公はとても優しい方だった。
 あの方だけが親切だった。

・私がサリア聖王家にふさわしくないことは誰よりも私が知っている。
 「情人としてではなく、正式に結婚をした」

・どうしてこんなに自信がないのか、毎日嫌になる。
 どんな生まれ育ちであっても、堂々と振舞えばいいのよ。わかっているわ。
 そういう風に振舞えたらどんなにか。
 下賎な娘。しかもそれを補って余りあるほどの知性や気品を備えているわけでもない。
 そんなものはこれから身に着けていくものだわ。
 何をしても見下されているなんて卑屈にならずに。
 今の私には逃げ場がない。
 場違いな人間だという気持ちを今は拭えない。

・「奥方様」
 「あなたは、確かダロスと。どうしたの?」
 「いえ、少し妻のことを思い出しまして。」
 「私でよろしければ話を聞いてもいいかしら?」
 ダロスの身の上話。
 奥様を亡くし、まだ幼い男の子をウエルトの村に残して出稼ぎなんて。
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