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レヴィン×マーニャ(2.5章アグストリア)

アグスティ王国の王都アグスティ。この街も冬を迎え、ちらちらと雪も降り始める。
「今頃シレジアに降る雪は、こんなものではないはずだ。」

「あの日も、セイレーンの港には雪が降っていたな。」

「見つかってしまったな」
「レヴィン様、陛下はかつて、レヴィン様には即位前に一度外の世界を見てほしいとおっしゃっていたことがあります。」
「すまない、母上をよろしく頼むよ」
「レヴィン様が好きなように生きてくだされば、私も嬉しいですわ」

レヴィンは白い花が好きだった。それは、冬にはすっかり祖国の大地を覆う雪と同じ色だからなのか、白い花の持つ清らかな雰囲気に惹かれているのか、きっとその両方。そう聞かれると彼は「トーヴェあたりに咲く夏のラベンダーもいい」とは言っていた。

「花一輪だって、どれをとっても同じものはない。形、色、香り。どの花にもその花だけの良さがあるものだ。」

レヴィンの目に映るマーニャは、百合の花のように常に凛としていた。
しかし、そんな彼女にも、誰かに見守られたいという想いはあったはずだ。
簡単には弱音を吐かず、自分の弱い面を他人に見せない誇り高さを持っていた人ではあったけれど。
期待を押し付けられて逃げようとするどころか、裏切らないように期待に応えようとしてしまう。俺とは大違い。

この地上のどこかに、あなたが存在して幸せにしていることが私の支え。たとえ離れていたとしても。
私にできることは、離れた場所で力になることです。

今思うと、あの時の俺は自分のことだけで精一杯だったのに、マーニャは俺のことまで考えていてくれた。ただ、自分で何もかも抱えすぎていた。

レヴィンを見つけておきながら、そのまま逃がしてしまったことが私の咎。ラーナ様には一生かけて償い、自分の気持ちも封印することにします。
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