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オイフェ、ティルナノグへの途中

鳥の声で夜明けが来たことを知った。
その間にも漆黒の闇に包まれていた空が、みるみるうちに青く染まっていった。
その空をいつまでも見ていたかったが、同時にこの国に足を踏み入れたときの空の色もまた思い出されてきた。その色は紅蓮という色こそふさわしかった。
それが今では、空に黒い鷲の姿をはっきりと認められるぐらいに青く澄んだ色にその姿を変えていたのだ。
そしてその色を、いつの間にかシグルドの瞳の色と重ねていたことにオイフェは気がついた。
しかし、それも刹那のことだった。
あの空を飛ぶ黒い鷲の導くままに進んでいけば希望が見えるのだろうか。
たどり着いたそこには、安らぎの場所があると信じて。
そこでなら、待つことができると信じて。
心は遠く彼方、祖国に預けているけれど。
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